今日は節分

今日は節分

三年ほど前に、市が企画した古文書教室に通っていた。
副読本の、「四季往来」という江戸時代に書かれた
行事のやり方の本がおもしろかった。

豆まきのことは

大豆をいりてそのあなをうちつふし
ヒイラギと腥(なまぐさ)ものをおき
調伏のほうありしゆえその霊鬼ほろび失せし
例とききつたはりし

…とはじまって
「悪鬼幸福怨敵消滅」と明のかたへとなえて
左へむかって 鬼はそとへ
右にむかって 福は内へと言えとか

年のかずより一つ多い豆を食べ
「時五百八十年御年徳神」と三返唱え
十二文紙に包んで、どうとかするようにとか
書いてある。(ここから先がない…)

恵方巻のことはなにも書いてなかった。
誰かが鬼に扮する、というのもないようだった。

時につれ、かたちはかわるが
福にきてほしいきもちは一緒だ。

おにはそと〜!!
ふくはうち!!!

地方によっては今でもひいらぎいわしがあるらしいが
私の住むあたりでは、一度も見たことがない。
検索写真をモデルに書いてみた。

門にヒイラギというのは、
イギリスなどでクリスマスにドアに
ヒイラギを飾るのに似ていると思う。
なんでも短絡的につなげて考えてはいけないが
どっかでつながっていたら面白いと思う。

葉っぱのとげとげが、悪いやつから
守ってくれるという共通の発想かもしれない。



冬眠終了です。
明日から春。暦の上だけですが。